初期のイベント案内では、2007年の一周年記念企画、2009年の第八回勉強会、2011年の六周年記念講演会を紹介しました。開催日、結果、技術プログラムから、Java Kücheの初期活動をたどります。
2007年 — 一周年記念講演会と総会
当初予定日:2007年7月13日
Java Küche一周年記念講演会と総会は、2007年7月13日に計画されました。しかし台風4号の接近により、講演会と総会は中止となりました。その後に企画を改め、8月8日に、ひが氏と羽生氏を迎えた一周年記念講演会を実施しました。周年企画の流れは特別企画にまとめています。
予定されていたプログラム
- 開会の挨拶 — 贄 良則氏。川上 泰雄氏による挨拶も予定されていました。
- 「つらいJava」から「楽しいJava」へ — ひが やすを氏
- JAVA+LLで実現するアジャイル・アーキテクチャ — 鈴木 雄介氏
- JavaFX: JavaによるRIAへの挑戦 — 櫻庭 祐一氏
- Java Küche 活動報告 — 屋比久 友秀氏ほか
- Java Küche 審議事項 — 贄 良則氏
「つらいJava」から「楽しいJava」へ
設定ファイルの多さや、わずかな修正確認にも再起動が必要になる開発の重さを問題にし、Seasar2を使うことで設定と再起動の負担を減らす考え方を紹介する予定でした。道具の機能だけでなく、Javaによる開発を楽しいものへ変えるという題目が中心でした。
JAVA+LLで実現するアジャイル・アーキテクチャ
Javaと、Java上で動くGroovyやJRubyを組み合わせてアプリケーションを開発する手法を扱う予定でした。なぜJavaと軽量言語を混ぜるのか、組み合わせる際に何へ注意するのかを紹介する内容です。
JavaFX: JavaによるRIAへの挑戦
2007年5月のJavaOneで発表されたJavaFXを取り上げ、RIAを構築する新しいJavaプラットフォームとして、デモを交えて紹介する予定でした。計画された内容は技術史として残しますが、7月13日の講演会そのものは中止でした。
2009年 — 第八回勉強会と2009年度総会
開催日:2009年7月11日 琉球大学で行いました。
- JavaScriptの高速化 — 村田氏
- Spring AOPをやってみよう — 贄氏
- 総会
JavaScriptの高速化
JavaScriptを多用したWebアプリケーションで画面描画が遅くなる課題に対し、Page Speedを使って診断し、高速化する実践的な手法を紹介しました。感覚だけで調整するのではなく、計測と診断を入口に改善する内容でした。
Spring AOPをやってみよう
AOPという言葉は知っていても、どのような場面で使うのかをつかみにくい技術者へ向けた入門でした。Webアプリケーションへ機能を追加する題材を通じ、横断的な処理をAOPでどのように表現できるかを具体例から扱いました。Springの現在の技術情報はSpring公式サイトで参照できます。
2011年 — 六周年記念講演会と第六期総会
開催日:2011年7月30日
六周年記念講演会では、Java SE 7、Java EE 6、並列・並行処理、NIO2、中国のIT事情を扱い、最後に第六期総会を行いました。
- 開会の挨拶
- Java SE 7で切り開く新しいJavaの世界について — 寺田 佳央氏
- Fork/Join Framework。そしてLambdaへ。 — 櫻庭 祐一氏
- もっとNew I/O — 櫻庭 祐一氏
- もうJava EE 6でいいんじゃない — 寺田 佳央氏
- 中国のIT事情(仮) — 比嘉 良行氏
- Java Kueche 第六期 総会(役員交代式)
Java SE 7
Java SE 6の登場から5年を経てリリースされるJava SE 7について、新機能と言語仕様の変更点を紹介しました。特定の変更だけでなく、新しい版の全体像を分かりやすく伝えるセッションでした。
Fork/Join FrameworkとLambda
並列・並行処理のためのConcurrency Utilitiesを背景に、Java SE 7で導入されたFork/Join Frameworkをデモとともに紹介しました。細粒度のタスクを並行実行する仕組みから、Java SE 8のProject Lambdaへつながる理由を説明する内容でした。
NIO2
J2SE 1.4のNew I/Oで実現できなかった部分をまとめたNIO2を扱いました。新しいファイルシステムAPIと非同期I/Oの強化のうち、とくにファイルシステムに関するAPIをデモから紹介しました。
Java EE 6
従来のJava EEにあった重さや実装の難しさという印象に対し、Java EE 5以降の簡素化と、Java EE 6における開発・運用管理の負担軽減を説明しました。Java SEとJava EEの両面を同日に扱う構成でした。
イベント記録を横断する
三つの案内からは、周年講演、通常の勉強会、総会が異なる形で組み合わされていたことが分かります。全23回の番号付き勉強会は活動実績、周年企画の一覧は特別企画、初期のお知らせはニュースにまとめています。
